以前、「ベトナム人は合理的である」というお話をしたと思うんですけれども。

ローカルレストランに見るベトナム人の合理性

これに加えて、例えばレストランや食堂のメニューにもその片鱗をみることができるんですよ。こちらではですね、店の前に立て看板を置いたり、外壁にメニューを貼ったりして、外からでも何を提供するお店なのかがわかりやすくなっているのですね。例えばこんな風に。

で、これ初見の方は100%なんのことか分からないと思うんですけど、まず左に「Lẩu」という大きな文字がありますね。これは「鍋(鍋料理)」という意味です。そして、4段にまたがるどでかい矢印の右側に「Vịt」「Gà」「Bò」「Ếch」とありますね。こちらはそれぞれ「Vịt(アヒル)」「Gà(鶏)」「Bò(牛)」「Ếch(カエル)」という意味になります。つまり、このお店では、アヒル鍋、鶏鍋、牛鍋、カエル鍋を提供しますよーということを表しているわけです。

これ、何てことないように思えてめちゃくちゃ合理的じゃないですか?だって、いくら「鍋」という文字が重複しているからって、日本だったらこの場合、アヒル鍋、鶏鍋、牛鍋、カエル鍋ってそれぞれ書くと思うんですよ。ラーメン屋さんだって、醤油ラーメン、味噌ラーメン、しおラーメン、とんこつラーメン、ってメニューにはそれぞれ書いてあるもんね。

こんなの、見たことない。

でも、ベトナムでは上の方式が一般的なんですよ。「鍋」って文字は同じなんだから、まとめて書いたらいいじゃん、みたいな。いや、こちとら考えもつかなかった。同じくバインミー(Bánh Mì)&おこわ(Xôi)屋さんもこんな感じでまとめて表記しています。

 

(上)バインミー(パテ・ソーセージ・卵)

(下)おこわ(卵・肉・ソーセージ・でんぶ)

そうなんです。これが合理的ベトナミーズスタンダード。

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