1月25日現在。日本はとっくのとうに2020年に突入して、なんなら1月だけどもう新年のフレッシュな気持ちを忘れかけたりしているわけですが、ベトナムは本日が旧正月の元旦です。ベトナムでは「Tết(テト)」といいます。ベトナムは今が一番のお祭り期間で、街には赤いランタンなどが飾られ、ここ一週間は皆さん新年に向けて買い物をしたり、スーパーやカフェなどのBGMにはお決まりの新年ソングが鬼リピートされていたりと、街全体からワクワク感が漏れ出てました。

これは正月飾りをがっつり売ってた旧市街のハンマー通り。

 

あおりを受けてハノイ大教会もライトアップ。関係ないのにね。

 

で、まぁこういうテトの話になった際にベトナム人の友人達から「日本は旧暦と新暦、どっちでお正月を祝うの?」的な質問をよくされることがあり、「日本は新暦のお正月を祝うよ」と答えているわけなんですが、「そういえば日本だって昔、旧暦を使ってたんだよなぁ」と思い至り、どういう経緯で新暦になったんだろうとちょいとググってみたら

『1月1日(1873年1月1日)、改暦が施行された(明治改暦)。 天保暦が旧暦となり、これに対して改暦後の現在の暦が「新暦」と呼ばれるようになる(よってこの日は「旧暦の明治5年12月3日」と呼ぶことになるが、公的には存在しない日付であり、通常用いられることはない。)。 この年は新暦で初めての平年となり、365日間あった』(Wikipediaより)

ということらしいです。なーんか昔、歴史の教科書で見た記憶はあるけど、改めて調べてみるとなるほど、ですね。近代化のなかで欧米諸国と同じカレンダーを使うほうがメリットがあると思ったのかなぁ。

とはいえ、じゃあベトナムの皆さんはがっつり旧暦だけで生きているのかというとそういうわけではなくて、ビジネスなどでは新暦もきちんと使ってるわけです。友達との約束事もきちんと新暦でします。でも、気持ちのうえではやっぱりテトまでは前の年っていう感覚だと言っていました。でも、それだと旧暦と新暦が混ざって混乱しないのかなぁと思ってたら、こういうカレンダーを使ってるんですね。

どどんと新暦の下に旧暦の表示。こりゃわかりやすいはずだ。

しかし、私もベトナムにいるからってちゃっかり友人の家に招かれて、ちゃっかりテトを一緒に祝って、ちゃっかり新年の抱負を新たにしたりして。できてないこと、ここから巻き返そう、みたい。てか、そうよね。せっかくベトナムにいるんだから、今年は新暦・旧暦の2段階構えでスケジューリングしていこう。合言葉は

 

「新暦でダメなら旧暦があるじゃないか」

 

なんだそのセーフティーネットはって感じですけど、まぁそれくらいのバッファは必要ですよね、人生には。目標達成が新暦のオリジナルスケジュールに間に合わなくたって、旧暦で間に合ってればいいよ、っていう。誰もそんなの言ってないけど。

ちなみに、こちら新年になった途端に雨が振り始めたんですが、友人は「新年あけて雨がふるのは縁起がいい」と言っていました。なぜなら「木や草など全てのものに恵みをもたらすから」だそうで。それを聞いて、おー、なるほど。そういう考え方もいいよね、と思ったのでした。というわけで、とにもかくにも、Chúc mừng năm mới !(あけましておめでとう!)

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