シンガポールには至るところに「ホーカー」という、日本でいうフードコート的な複合屋台施設があります。その中に必ずといっていいほどあるのが「コーヒーショップ」と呼ばれる、コーヒーや紅茶などを販売するお店(ストール)。料理を提供するお店には基本的に飲み物の用意はないため、コーヒーや紅茶は別のストールでオーダーするのが一般的です。
このコーヒーショップ、施設内での飲食だけではなくテイクアウトも可能なのですが、持ち帰りでオーダーするとほぼ100%このスタイルで提供されます。
昔なつかし「金魚すくいスタイル」
ぺらっぺらの透明なビニール袋に繊細なビニールの持ち手。その見た目にノスタルジックな思いが湧き上がるのを禁じ得ません。我々の「テイクアウトコーヒー」の概念をはるかに上回る出で立ちです。よく見るとストローまで刺さっていますが、これめちゃくちゃホットなんだ。最初の頃はこれで提供されるたびに「コーヒーの熱でビニールが溶けてビシャァァァ!!ってなったらどうしよう……」とヒヤヒヤしていましたが、今までのところ、そのようなアクシデントには見舞われておりません。でもやっぱり、これアイスコーヒー用なんじゃないのかなぁ。だってストロー付いてるし。
持ち帰り用のカップよりエコなんだかエコじゃないんだかよくわかりませんが、こういうざっくりとしたところが本当にたまりません。ちなみに、シンガポールでテイクアウトの際は「テッカウェイ(Take away)」というと通じやすい気がします。「テ」にアクセントを置くのがポイントです。機会があれば、テッカウェイの金魚すくいスタイルコーヒー、おすすめです。