7月に入り、本格的にアイスが美味しくなってきた今日この頃。今の時期、無性に食べたくなるベトナムのひんやりスイーツが「Sữa chua Cà phê(スア チュア カフェ)」です。「Sữa chua」とはヨーグルト、「Cà phê」はコーヒーという意味ですので、平たく言えば「ヨーグルトコーヒー」です。日本にいるとまず出会わないこの組み合わせ。「え?それ美味しいの?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、これがめちゃめちゃに美味しいのであります。ほんとに。

現地ではかなりポピュラーな飲み物で、チェーン店の「AHA CAFE」にもありますし、個人で経営されているようなカフェでもオーダー可能です。店によって形状が異なり、例えばあるお店ではこんな感じで、ブロック状の凍ったヨーグルトにコーヒーパウダーがかかった状態で提供されます。いや、「ブロック状の凍ったヨーグルト」ってなんだよ。

だんだんと時間が経つにつれブロック状の凍ったヨーグルトが溶けてくると、いい具合にシャーベット状になり、コーヒーパウダーと混ざるんですね。そこでスプーンですくって口に運ぶもよし、もう少し待って液状になってからストローで一気に吸うもよし。ヨーグルトの酸味とコーヒーの苦味という新感覚のハーモニーに驚くこと間違いなしです。ブロック状の凍ったヨーグルトはプレーンではなく少し甘みがかっているため、カフェオレのような感じでコーヒーとの相性も抜群です。だから「ブロック状の凍ったヨーグルト」ってなんだよ。

一方、「AHA CAFE」の「Sữa chua Cà phê」はブロック状の凍ったヨーグルトではなく、”どぅるん”としたヨーグルトにエスプレッソ状のコーヒーをかけた状態で提供されます。グラスの下には氷。付属のスプーンで混ぜていただきます。こちらちょっと見た目がアレですが、味は間違いなく美味しいです。

もっといい写真はなかったのかよ、カメラの角度でどうにでもなったろうが、という声は真摯に受け止めるとして、でも本当に美味しいのです、これ。こちらのヨーグルトも加糖タイプで、日本でいう「牧場の朝」的な感じです。オーダー後、どうやって作っているのかなーと思いカウンター越しにスタッフのお兄ちゃんが作るところを見学していたら、カップにざくっと氷を入れた後、おもむろに冷蔵庫から市販のカップヨーグルトを出してパカッとグラスに投入。その上から濃いめコーヒーをかけてはい出来上がり。清々しいほど、予想を裏切らない作り方でした。

この時期、外の席で行き交うバイクを見ながらまったり飲むのが最高なんですよね。溶けた氷と混ぜて、少し薄まった状態を楽しむのもまた、オツなのです。

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