まっこと題名の通りなのですが、私は大いなるドリアンファンであります。
ドリアン。果物の王様。キングオブフルーツ。
日本ではリアクション芸における格好の餌食。ドリアン。
いやー、もうこれ好き!ほんと好き!!
写真見てる段階でもう食べたい。トゲトゲの外皮を掌底で割りさばいてかぶりつきたい!あのとろけるようなまったりとした口当たり…ううっ。
そんな私がドリアンにハマったのは、まぎれもなくシンガポール在住時代で、シンガポーリアンの友人が発した「ドリアン、食べたことある?」という一言に始まります。そもそも、ドリアンって日本にいると、あんまり目にする機会がないかなーと思うんですよね。値段もめちゃめちゃ高いし!せいぜいバラエティ番組の罰ゲーム的な場面で目にするくらいしかないのでは。
私も最初、ドリアンに関する知識は同じようなものでした。「なんか臭いんでしょ?」みたいな。でも、シンガポールではそれこそシーズンになるとスーパーはもちろん、露店など至る所にドリアンが並ぶのです。道端のテーブルの上にパック入りのドリアンが売られていたり。「いやー、ドリアンをパック入りで買い求めるなんて相当だね」と思いつつも、値段もそんなに高くないため、怖いものみたさで「一度は試してみたいなー」とも思っていたのでした。
そんな折に、冒頭の友人のセリフ。「いや、試してみたいけどまだなんだよねー」というと、友人たちが「ぜひ食べてみるべきだ!」「シンガポールにいてドリアン食べてないなんてありえない!」と口を揃えて主張するわけです。なんなんでしょうね、あの熱量。日本人が外国人に納豆や梅干しをやけに食べさせたがる心境と似ているでしょうか(私だけ?)。
ということで、その友人の誘いに乗ってドリアンを試したわけですが、そこでめくるめく世界を垣間見て大ハマリ!!……というわけではなく、そのときは「あ、そんな言うほど臭くない」「別に食べれるじゃん」という感じでした。友人たちの期待する「ぐはぁー、くっさー!助けてけろー!おっかさん!!」的なリアクションではなかったわけですが、まぁ、それ以上でも以下でもなく、自分で買ってまで食べようとは思いませんでした。
しかし、シンガポールにはこんな言葉があるんです。
「ドリアンは三度食べると好きになる」
その友人の誘いからほどなくして、親がシンガポールに来ることになりまして。試してみたいというわけでドリアンを買って一緒に食べたんです。しかし、そのときも「ああ、そうそう、こういう味こういう味」という感じで、特に何も起きませんでした。これが2回目。
その後、シンガポールを出国してからおよそ2年ほどドリアンとの接触はなかったのですが、昨年の夏に友人を再訪した際に「友達たちとドリアン食べに行くからおいでよー」という誘いがありまして。シーズンのドリアンって、1玉15シンガポールドル(1200円くらい)で食べられたりするので、大勢で行ってたくさんの種類を食べ比べよう!って感じの集まりだったんですね。
私も「ふーむ、まぁせっかくのお誘いだし行くか」と、社交の一環として足を運んだのですが、それが運命の3回目。ドリアンの目利きに自身があるというメンズが選んでくれたドリアンをみんなで割って、特別な感情を抱くこともなく「いただきまーす」と、口に運んでみたところ……。
う、うまいッッ!!!
なにこの味!めちゃめちゃ美味しい!!え?ドリアンってこんなだった?こんなクレームブリュレ感あった?いや、ちょっと待って、この味、
天上天下ッ!唯我独尊ッ!
めちゃめちゃハマりまして。むさぼるように1人で2ドリアンはいったのではないでしょうか。いや、ほんとに大げさではなく。ドリアンの中身って、こう、バナナ状の果肉が3パートに別れているのですが、もう、それすらもどかしい!バナナ状態で一気食いしたい!!!
内情を明かしますと、その頃私はけっこう厳格なケトジェニックダイエットをしてまして、それまでしばらく一切の炭水化物やフルーツ、甘いものをとっていなかったのでその影響もあるのかなーとも思うのですが。理由は何にせよ、超ドハマり!!3回目にしてドリアンに開眼したわけです!恐るべし言い伝え!親の小言と冷酒はあとで効いてくる!
というわけで、すっかりドリアンにハマってしまった私は、翌日の帰国前に露店で売っていたパック入りのドリアンまで買い求める始末。
空港では、期間限定のドリアンマックフルーリーまで飲む始末。
近頃はドリアンセンサーが搭載されたようで、近くでドリアンが売られていれば、微かな匂いでも即座に反応できるまでになりました。ドリアンのシーズンが到来すると、それだけのために「あー東南アジアに行きたい」と思うほど。
幸い、現在はベトナムで心ゆくまでお手軽にドリアンを楽しんでおりますが。こちらでは1玉20万ドン(約1000円)程度。しかも、買うと中身をパックに取り出してくれるんです。ありがたや!
この話を聞いても「いやー、ドリアンやっぱりダメだわー」という方!もしかしたらまだ3回に達していないのでは?
「ドリアンは三度食べると好きになる」
ぜひ、お見知りおきを。