旅先での急な病気や食あたりなど、何かと知っておいて損のない薬局。薬局はベトナム語で「Nhà Thuốc(ニャー トゥオック)」といいます。白地に緑か青の看板が多いかな。ハノイにも至るところに薬局があり、というかけっこう飽和状態となっておりまして、道を歩いていれば必ずと言っていいほど目に付きます。
店の中にはカウンターがあり、向こう側には白衣を着た店員さんがスタンバイしています。店員さんにほしい薬を伝えると探して持ってきてくれるのですが、ここで日本と大きく違うのは、「処方箋薬も自己申告でOK」というところですね。日本だと医師の処方箋がないと入手できないような薬も、こちらでは簡単に手に入ります。「えええ、それって大丈夫なの」と不安になりますが、現地の友人曰く「体の調子が悪いな」と思ったら薬局に行き、症状を伝えて薬を処方してもらうのが一般的なのだとか。病院すっ飛ばして薬局!それって薬局の店員さんが処方する薬を判断してるってことだよね!? そんなことってあるの、と思いますが、まぁ現状問題はないのでしょう…多分…。
加えて、薬はバラ売りしてくれます。日本だと市販薬は箱ごと買うのが当たり前ですが、こちらはかなりフレキシブル。プチっと錠剤を押し出すブリスターパックは、ハサミで切って1個から売ってくれるんですよ。そのため、2日分とか3日分とか、かなり細かい単位で薬が手に入ります。私も以前、食あたりで薬をもらいに行ったことがあるのですが、見事に3日分だけ出してくれました。「これでよくならなかったら、また来てね」みたいな。軌道修正も簡単。
ハノイの薬局は夜もかなり遅くまで開いているので、急な場合でも一応の安心感はあります。あくまで自己責任ではありますが、旅行者でも外国人でもハードル低く薬を処方してもらえると思うと、なんだかんだ心強い存在です。