今日は、私が今ハノイでハマりにハマっているおやつ「Sữa Chua Nếp Cẩm(スア・チュア・ネップ・カム)をご紹介したいと思います。いやー、これ本当に美味しいんですよね!ほんのりとした甘さで、しつこくなくて。なのにお腹にも程よくたまるというか……

 

って、一体何ソレ?

 

 

って感じですよね。名前からひとつも想像できる余地ないですよね。ということで、写真でご覧いただきましょう!

 

 

って、まさかのパッケージ俯瞰!

 

はい、いい加減説明しますと、これはですね、ベトナムのヨーグルトの一種です。「Sữa(スア)」が「牛乳」、「Chua(チュア)」が「酸っぱい」なので、「酸っぱい牛乳」=「ヨーグルト」となるわけです。おおー、非常に論理的。ちなみにベトナム語でトマトは「Cà Chua」と言います。「Cà 」は「ナス」なので、「酸っぱいナス」=「トマト」です。おおー、なんか賢くなった気分。

ちょっと話が脇道に逸れましたが、じゃあ、「Nếp Cẩm」って一体なに?ってことですよね。実際、「Sữa Chua Nếp Cẩm」を横から見ますと、こんな感じになっています。

 

 

そう、何かソース的なものが容器の底に入っているんですね。あ?色からしてブルーベリー?と思いきや、違うんです。これは、まず日本人は思いつかないと思います。実はですね、「Nếp Cẩm」は、古代米の「黒米」なんですよ。日本だと十六穀米的な扱いで雑穀米に入っているのかな?ちょっともちっとした細長い黒いお米です。つまり「Sữa Chua Nếp Cẩm」は、「黒米入りヨーグルト」なんですね。

このスイーツの存在を私に教えてくれたのはベトナム人の友人でした。ベトナムのコンビニ「Vinmart」で見かけた際に、「これ、食べたことある?」と聞かれ、「ない!」と答えたところ、「えー、とっても美味しいから食べてみなよ!」とのこと。そしてそのまま購入してくれました。とはいえ、米とヨーグルトか……。どんな感じになるんじゃろ。もともと私、スイーツ得意じゃないからな……。昔、スペインで牛乳で煮たお粥ひと口食べただけで、壮絶な思いしたもんな……と弱腰な私。

しかし、買ってもらった以上、逃げるわけにはいきません。その流れで一緒に食べることになったわけです。見よう見まねで蓋を開けてシールを外して、サクッとスプーンを、サク……、え……?

 

意外と粘度が高い!!

 

 

我らがよく知っているブルガリアヨーグルト的なものって、「サク」っと入るじゃないですか。でも、これは「ねとっ」という感じ。加えて、下の黒米も相当もっちりしてるんですよ!ブルーベリーソースよろしく、もっとサラッとしたソースを想像していたのですが、全然違いました。もたぁっと更に粘度が上がります(つぶつぶが黒米)。

 

 

で、まぁぐるぐると全体をほどよく混ぜ終えたあとで、少しずつこわごわ食べてみたところ……

 

 

ん……!?んまい!!しつこくなくて、めっちゃ美味しい!

 

 

いや、確かに食感はかなりねっとりしているんですが、甘さが本当に控えめで、まったく後をひかない感じ。ハノイのお菓子って、往々にしてそんなに甘くないんですよ。ギトギトした感じがないというか。「お茶文化だからかなぁ」と勝手に思っているのですが。さらに、心配していた黒米も、全然気にならない!むしろ程よい噛みごたえがアクセントになって、結果、非常においしい!!

というわけで、「Sữa Chua Nếp Cẩm」が私の中で予想に反する大ヒットになってしまい、それからはひとり足繁くVinmartに通って買い込む始末。お値段は1つ12000ドンです(約60円)。容量は160gで、見た目以上にボリューミーなので、夕飯を食べ損ねたときのヘルプにもなったり。

これを知って、「わー、いいおやつ見つけたぞー!」とひとりドヤっていたら、普通に「地球の歩き方」で紹介されてました。しかもかなり前のページで。いやー、やっぱすげーや。先人の知の集合体である本は、時間を割いてでも読むべきですね。肝に銘じます。

でも、本当に美味しいので、ぜひお試しあれ!です。全然「Chua」ではないですけどね。

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